北方謙三 角川春樹事務所(時代小説文庫) 415ページ 各600円+税
前漢・武帝の中期・・・期待した若き将軍・霍去病の24歳での急死。北方版故、実は暗殺されたなどの改変があるのかと思ったら、史実通りの展開となっていて拍子抜けするとともに、むしろそのあっけなさの衝撃は大きい。その霍去病の死によって、武帝の心に闇が・・・末節を汚した晩年への布石が着々と築かれるのでした。
匈奴との戦いも北へ追いやることで一旦休戦。西方との交易が開始されるのでした。
今巻では、司馬遷に続いて、李陵が本格参戦。こちらも着々と・・・。
この書籍は2010年6月に刊行されたものの文庫化です。
〈三〉:2013年8月18日第一刷発行 ISBN:9784758437646