『功名が辻 全4巻』読了

司馬遼太郎 文藝春秋(文春文庫) 302+334+318+313ページ 各514円+税
 戦国時代、土佐一国の大名まで上り詰めた山内一豊・・・の妻・千代の生涯。2006年のNHK大河ドラマ。武功拙い一武将が内助の功によって立身していく様は読んでいて気持ちよいのだけど、山内一豊があまりに愚か過ぎる武将に描かれているのがなんとも。まあ、土佐24万石を拝領していながら、功績を挙げてと問われても、その妻の逸話しか出てこないほど、ある意味マイナーな武将だから仕方ありませんけどね。それにしても久々に読んだ司馬遼太郎作品ですが、やはり他の作家を圧するものがあると思いました。
 この文庫を購入してしばらくしたら新装版が刊行され、ちょっとショックでした。
〈一〉:1976年3月25日第1刷 2002年2月25日第54刷 ISBN:4167105179
〈二〉:1976年3月25日第1刷 2004年3月15日第54刷 ISBN:4167105187
〈三〉:1976年4月25日第1刷 2004年3月15日第52刷 ISBN:4167105195
〈四〉:1976年4月25日第1刷 2004年2月15日第51刷 ISBN:4167105209