『魔の都の二剣士』『死神と二剣士』読了

フリッツ・ライバー 【訳】朝倉久志 東京創元社創元推理文庫) 321+412ページ 1:780円+税、2:900円+税
 1940年から(中断を挟みつつ)書き続けられていたヒロイックファンタジーの傑作《ファファード&グレイ・マウザーシリーズ》の1巻&2巻。1巻読了後、続く物語かと思っていたら短編集だったので、一端ここで中断。作品自体は、発表順ではなく新たに物語の時系列で並べ直したものになっていたため、1巻が1970年近辺に書かれた作品で、2巻は1940年代の作品となっておりました。1巻は2人の過去と2人が出会うまでの話。2巻は2人の冒険譚。解説にもありましたが、2巻の内容は怪奇小説テイストな作品が多く、特に「凄涼の岸」はラヴクラフトか? と思いたくなる作品でした。
 しかし、主人公である2人が英雄というより、剣の腕が立つ泥棒でしかないような気が・・・。
〈1〉「魔の都の二剣士」:2004年10月29日初版 ISBN:4488625088
〈2〉「死神と二剣士」:2004年12月24日初版 ISBN:4488625096