『高坂弾正』読了

近衛龍春 PHP研究所PHP文庫) 460ページ 800円+税
 武田信玄の家臣・高坂弾正の生涯・・・と言っても、この著者も『甲陽軍鑑』に否定的である為、タイトルは高坂弾正となっていますが、本文中は「春日虎綱」(香坂姓を使うのは数年だけ)で統一されています・・・と言いましょうか、最新戦国史情報に準じている為、真田幸綱は幸綱とのみ記し、通常()でもつけるだろう幸隆という記述は全くもってありませんでした。内容的には、愚直なまでにお屋形様一筋な武将として描かれておりました。
 ちなみに高坂という事で、「源助、そなたをくれ。代わりに儂をやろう」なアーッなシーンも・・・そんなに多くは無いし、PHPなので直接的なシーンは皆無ですけどあります。
 2006年12月18日第1版第1刷 ISBN:456966749X