先週土曜から公開が開始された『涼宮ハルヒの消失』を、ユナイテッド・シネマ豊洲にて鑑賞しました。

 あまり大きなスクリーンの上映館(でかいスクリーンの所もあるのだけれど・・・)では無かったのは残念ではありましたが、前の方に陣取る者としては疲れなくて助かりはしました。
 平日の午前中にも関わらず、人は多め。若い人はもちろん、年配の方もいたりと客層は様々でした。
 って事で、思った事を羅列する形での感想で、お茶を濁させて頂きます(編集中)。 
 作品を鑑賞しての大雑把な感想としては、自分が長門好きだってのが大きいのですが、最高でした。
 なんちゅうか、涙腺弱いから、後半の長門がいじらしくて泣けて泣けて仕方ありませんでした。2回程山があった。それと、キョンの事をカッコいいと思える日が来るとは思いもしませんでしたよ。前半の慌てっぷりが酷かっただけに、謎が解けてからの自問自答やら杉田智和さんの演技も相俟って良かった。
 演技と言えば、実は一番気になっていたのが、いつもの長門と違う長門を、茅原実里さんがどう演じ分けられるのか、失礼ながら不安視していたのだけれど、これが全くの杞憂で、別キャラになるでもなく、長門長門のまま。引っ込み思案な女の子になっていたのに驚嘆。
 それと、平野綾さんのハルヒも良かった。冒頭のハルヒは(人の迷惑顧みない)酷いものだったけれど、消失空間でのハルヒとか、キョンの心配するツンデレやら可愛らしくて・・・。
 みくると古泉は、まあ、いつのもまま。朝倉と鶴屋さんは・・・怖かった
 って事で、散々言われている様ですが、これから視聴される方は、アニメ1期(「憂鬱」だけでも)と、2期「笹の葉ラプソディ」だけは観ておかないと置いてけぼりになります。もちろん、全部視聴していた方が良いのは言うまでもなく。中でもエンドレスエイトの1万回を越えたループは伏線だったのかあ、と想像できる要因にはなっています。視聴する側なんて8回で耐えられないのだから・・・。
 関係ありませんが、毎度毎度キョン妹に転がされても微動だにせず、そのまま抱かれるシャミセンが、気になって気になって仕方ありませんでした。なんちゅうか、死んでるか、人形なんじゃないかと、噴出しそうになる事もしばしば・・・キョンがシャミセンと会話しようとする件なんて噴出しそうになったものの、観客のツボに触れなかったのか、マナーが著しい程良過ぎるのか、全く笑いも無かったので我慢するのが大変でした。
 うるさいのも困るけれど、全く無反応も厳しいですなあ。なんちゅうか、映画の見方は、人それぞれだからなんとも言えませんけれど、映画祭なノリも好きな者としては、寂しい限りで、終わった後の拍手も自重しましたよ。関係者がいなければ意味がないとも言えますが・・・。
 しかし、本当に静かで昼をはさんだ為、腹の虫が鳴った時はどうしようかと思いましたよ。
 映画自体も150分と、近年ほとんど上映されないであろう程の長さで、結構きつい。長い映画(インド映画等)は、インターバルが入るんだけど、当然本作品では無し。
 そう言えば、1期の最終回「サムデイ イン ザ レイン」っていつの話だったっけか? と思ったが、ストーブがあったので、あれは消失前なんですな。
 それと、1期EDで、キョンがトナカイの被り物をして、ハルヒ達が鍋を囲んでいるシーンがあったけれども、あちらは消失後のクリスマス会って事になるんですな。
 以降、ネタバレ含むので注意!
 長門長門による長門の為の物語・・・本当は、上述するつもりだったけれど、本当にこの通りだったのでネタバレにしておきました。
 ラストで、キョン長門に対して「ユキ」と語りかけて吃驚したら、実は「雪」だったというオチ・・・原作でどうなっているのかは分りませんが、文章だと漢字はバレバレだし、カタカナ、平仮名では不自然に感じられそうだから、このシーンに関しては、映像が初見だったのは良かったのかなあ、と。本当にキョン長門の事を「有希」と呼ぶ様になるのかと思いましたよ。
 って事で、もう一回鑑賞しに行きたい所ではあったけれど、なんでも「フィルムブックマーク」リピーターキャンペーンなるものが行われるらしいのですが、対象は2月27日以降という事なので、2回目に行くとしたら、27日以降ですな。