ブラザーズ・グリム

 『ブラザーズ・グリム』を鑑賞しました・・・映画館が原因とは思いますが、冒頭から数十分の間画面が小刻みに揺れて字幕が読みづらかったのは勘弁して欲しかった。それが原因って訳もないだろうけど、公開したばかりのはずなのに客の入りはそれ程多くはありませんでした。
 この作品は『未来世紀ブラジル』や『12モンキーズ』で著名なテリー・ギリアム監督の最新作。
 私的には(全ての作品を視聴している訳ではありませんが)『バロン』が非常に好きな作品ですので、期待度は高かったわけです。『バロン』が『日月両世界旅行記』(シラノ・ド・ベルジュラック)(正しくは『ほら吹き男爵の冒険』(カレル・ゼマン監督)の映画なんだろうけど・・・)を題材にファンタジー色溢れた傑作へと昇華していましたので、この作品もグリム兄弟を主人公にした『グリム童話』かと思って・・・むしろ、CMを観るとアクションファンタジー映画にも思えますけどね。
 ・・・
 視聴後。
 ホラーですかねえ。生粋のホラーとは言えないけど、CMを観て家族連れが小さな子供なんて連れて行った日には、子供のトラウマとなるか、いけない方向(『物体X』最高! とか言い始める大人)に進んでしまう可能性がありますなあ。
 グロいシーンが結構多く、特に虫が苦手な人はダメなのではなかろうかと・・・蛆虫風呂『フェノミナ』やゴキブリ王国『ブラッダ』とかが大丈夫な人なら問題ありませんけどね。
 で、肝心要な本編ですが・・・微妙に良いんだか、悪いんだか判別しづらい内容でした。
 物語としては、さらわれた少女達、協力しているんだか妨害をしているんだかな権力者、強大な力を持った魔女(若返る前の方が魔力が強かった気がするのは気のせいか)等、王道なのですが・・・色んな意味で、ちぐはぐ感が拭い切れてなかったのかなあ、と。
 つうか、この作品はグリム童話関連が出てこないと、はっきり言って何の特徴も無い中世ファンタジー映画でしかない気がするのですが・・・まあ、その分、グリム童話関連のシーンが登場すると嬉しいんですけどね。有名所*1ばかりなので分からないって事は無いレベルですし・・・。
 まあ、全体的には普通に楽しめたんですが、子猫のミンチシーンだけは、ちと我慢できませんでした・・・しかも、その張本人が最後は善人になるって。
 そう言えば、今月は久々に観たい映画が多いです。『SAWⅡ』(サイト)、『惑星大怪獣ネガドン』(サイト)、『少林キョンシー』(サイト)辺りは、仕事が無ければ観に行きたいところ・・・来週はゲームで忙しいんだろうけど。

*1:赤ずきん」「ヘンゼルとグレーテル」「カエルの王さま」「ラプンツェル」「眠り姫」「白雪姫」「灰かぶり姫」