『人間は遺伝か環境か? 遺伝的プログラム論』読了

日高敏隆 文藝春秋(文春新書) 176ページ 710円+税
 人間の人生とは遺伝なのか環境なのかを動物行動学の見地から記した書。遺伝に関して噛み砕いて記されているため非常に分かりやすい作品となっていますが、逆に物足りない書でもありました。まあ、結局は折衷案的におおまかな人間としての遺伝的プログラムとその成長を支える環境ってな感じにまとめられているようでしたが・・・。集団生活が必要というお決まりとは言わないけど、現代社会を批判する箇所も少々。
 2006年1月20日第1刷発行 ISBN:4166604856