『物語チェコの歴史 森と高原と古城の国』読了

薩摩秀登 中央公論新社中公新書) 267ページ 820円+税
 東欧チェコの歴史を各時代の人物エピソードから描く書籍。前半は国の創世という事で政治権力や宗教関連の人物が多く、後半は文化事業関連の人物が多くなっておりました。要するに主導する国だったチェコが時代を経る毎に脇に追いやられているのを象徴している訳ですな。副題の「森と高原と古城」とか記されて観光本みたいだけど、そんな事はまるっきり無いのでご注意を。
 目次は「幻のキリスト教モラヴィア」「王家のために生きた聖女」「皇帝の住む都として」「「異端者」から「民族の英雄」へ」「貴族たちの栄華」「書籍づくりに捧げた生涯」「大学は誰のものか」「大作曲家を迎えて」「博覧会に賭けた人たち」「「同居」した人々、そしていなくなった人々」
 2006年3月25日発行 ISBN:4121018389