『ローマ人の物語24、25、26 賢帝の世紀 上・中・下』読了

塩野七生 新潮社(新潮文庫) 290+184+180ページ 24:476円+税、25:362円+税、26:400円+税
 ローマ全盛期に皇帝となり、帝国を磐石とした至高の皇帝トライアヌス、ローマの平和と帝国の永遠ハドリアヌス、秩序の支配する平穏アントニヌス・ピウスの三皇帝を取り上げた書・・・と言っても、前二者と比して帝国を安定させたという意味では重要なものの、遠征や建築等に目立った事跡を残さなかったアントニヌスは下巻の50ページも無いという始末だったりしますがね。あまりに至高過ぎて史料が無いというトライアヌスが290ページもあるというのに・・・。
 ローマ帝国が何故これ程までの繁栄を享受できたのか、どこかの政治家達も含めて政治家は必読ですな。まあ、どれだけ完成された制度も結局いつかはダメになるとも取れますがね。現在蔓延する民主主義も、あとどれだけもつことやら・・・。
 この書籍は2000年9月に新潮社より刊行されたものを文庫化したものです。
24:平成18年9月1日発行 ISBN:4101181748
25:平成18年9月1日発行 ISBN:4101181756
26:平成18年9月1日発行 ISBN:4101181764