『ローマ人の物語29、30、31 終りの始まり』(全3巻)読了

塩野七生 新潮社(新潮文庫) 224+221+139ページ 29:438円+税、30:400円+税、31:362円+税
 ローマ帝国を燦然とさせた五賢帝の最後を飾る哲人皇マルクス・アウレリウスから、その後を継いだマルクスの無能な子・コモドゥスより始まるローマ帝国衰退の兆しが、内乱時代を経てセプティミウス・セヴェルスの良かれと行った治世が決定付けるまでを描いた作品。異民族の侵入、未だ弾圧されるキリスト教の不気味な胎動等、内憂外患に苦しむローマ帝国は、人の作る国家に永遠はありえないという事を証明しているようでした。むしろ、個人主義が蔓延すると衰亡が早まるという事か。
 この書籍は2002年12月に新潮社より刊行されたものを文庫化したものです。
29:平成19年9月1日発行 ISBN:9784101181790
30:平成19年9月1日発行 ISBN:9784101181806
31:平成19年9月1日発行 ISBN:9784101181813