やっぱり、嘘だったんじゃないですか・・・中に誰もいませんよ」(KING of ヤンデレ
 『刹那デイズ』の第12話「Nice boatスクールデイズ」を視聴する・・・事件の有無に関わらず、元々地上波では放映できなかったんじゃないか? と思う程、さほど直接的に見せない分、ハーシェル・ゴードン・ルイス好きな想像力逞しい人等を狂喜乱舞させる内容となっておりました・・・褒め過ぎか。
 観られないと思っていたら、某ルートのおかげで観られるようになりました。まあ、別ルートを提供してくださった方は、今回の話ダメだったようですがね。
 で、肝心な久々登場主人公・刹那は、世界の腹黒さを突き付ける仮面の道化役・・・世界の想像でしか無い事を鑑みると、自覚していたって事か。ってか、刹那をあんな目で見ていた訳ですな。諸悪の根源はこいつだったか・・・何を今更。でもって、刹那の出番はこれだけでした。
 その後、ヨットに乗った桂言葉が、次なる獲物として刹那を狙ってイタリアへと渡る訳ですな。そして(先週記した)13話に続くと。ああ、あの肉はやはり・・・。
 《以降、ネタバレ》
 西園寺世界桂言葉にと次々ご乱心して狂気かする後半の怒涛の急展開には、ぶっ飛びました。
 ってか、これを考えた脚本家こそが、ご乱心?
 詳しい流れに関しては、大量に記されるであろう感想群を読んで頂ければ分かるであろうし、敢えて記したいと思う内容ではないので、飛ばします。それにしても、世界が誠の殺害を開始するまでの携帯電話の「さよなら」からヤカンの音、そして挿入歌が入って殺害までの流れは、痺れました。殺人を是認する訳ではないけれど、綺麗な流れで上手いと思った。
 その後、誠の死で覚醒乱心した言葉が、世界を殺して、その腹を掻っ捌いて妊娠の有無を確認するなんて、普通は考えませんよ。
 ってか、誠の首をバックに詰める上に、首を切断した鉈まで持ってると、誠殺害容疑は完全に言葉ですなあ。
 って事で、原作ゲーム版は未プレイで、最初の数話は刹那登場シーン以外、早送りしていた作品に、まさかここまで入れ込む事になろうとは・・・。実際、凄い面白いでも、感動する良い作品という訳でもなく、男女間のドロドロした関係を延々描くだけの、アニメじゃなかったら絶対観ない(後半のホラーパート除く)タイプの作品。
 むしろ、結末だけが気になるタイプの作品と言えなくもありませんでしたけど・・・(勝手なエンディングを)夢にまで見たしな。生粋なギャルゲー絵なのに、凄惨というギャップもあるんでしょうなあ。
 それにしても、この作品で一番悲惨で今後が過酷なのは、言葉の妹・桂心でしょうなあ。大好きな姉が殺人犯なんて哀れ過ぎる。Cパートが、もしも殺人事件後、学園が平穏に戻ったその後を描いていたのだとしても、心自体登場してませんからねえ。
 何気にハーシェル・ゴードン・ルイスに、12話だけを実写で撮ってもらいたいような・・・もちろん視点は色々と逆にして。