本日より2週間限定公開の『乱 4Kデジタル修復版』(サイト)を、YEBISU GARDEN CINEMAにて鑑賞してまいりました。仲代達矢さんと野上照代さんのトークショー付き上映です。
 13時からの上映でしたが、何故か13時50分からと勘違いしていて、自宅で気づいて慌てて家を出ました。乗り換え案内では12時44分に現地着と予想されて、初めての映画館で場所も良く分からない事もあって遅れたらとドキドキでありました。
 まあ、電車の中で寝てましたけどね。
 恵比寿駅から恵比寿ガーデンプレイスへと移動する訳ですが・・・おしゃれ空間っぽさが自分の様な人種には場違いに感じてしまいます。更に映画館もユナイテッドシネマ系列ではあるものの、俗世なポップコーンなんてなく、本格的なカフェ付属と言う六本木等の単館仕様っぽいのもまた気おくれ。まあ、50分ちょい過ぎと丁度入場開始された時間であったのでオレンジジュース購入して早々に入りました。入場時に当時の復刻チラシを頂きました。
 座席は端の方ではあるもののトークショーを鑑みて前の方に致しました。

 って事で、鑑賞の感想は・・・まあ、既に自宅では何度鑑賞したか分からない作品ではありますが、劇場のスクリーンで観る、しかも4Kデジタル修正版という事で期待したわけですが、冒頭のキャスト表示時の映像がキャスト名表示の為なのか粗目であったので、こんなものか、と思わせてから以降の映像は俄然綺麗で素晴らしくなっておりました。敢えてやったのか、と疑いたくなるほどでした。音声も良くなっておりました。
 2時間40分という長さを全く感じない程、楽しんでしまいましたが、いやあやはり良い。黒澤明監督作品としては評価する人としない人が極端なイメージがありますけど、自分はこの作品で黒澤映画に触れたと言っても良いので、その影響は大きかったです。まあ、歴史ものですしね。ただ、この合戦シーンが基準になってしまって大河の合戦を物足りくなってしまうという無茶なハードルを上げてしまいましたけどね。自らの斬られた腕を持つシーンとかテレビでは厳しいでしょうしね。
 でもって、映画鑑賞後は仲代達也さんと野上照代さんが登壇。MCは映画評論家の方(お名前を失念)でのトークショー・・・いやあ、面白かった。仲代さんが48歳、もとい84歳で、野上さんが90歳という事でしたけど、滑舌もしっかりされていて、当意即妙な会話はためになるし面白いしでした。最近の役者を知らない者ですが、やはり格が違うのか、と。ちょっと野上さんは今の映画制作環境に関して苦言を呈されておりましたけどね。
 あと、お金の話が多くて俗世的で良かったです。
 ただ、トークショー開始前にアナウンスが入らなかったとは言え、許可されていないと思うのですが、取材カメラマン以外で撮影している方が多過ぎでした。この手のトークショー系(舞台挨拶)は声優などアニメ系は良く行くものの撮影禁止を明言されているのもあって、撮っている人は見たことはありませんけど、こちらはスタッフが直接トークの邪魔にならないよう注意しても、しばらくするとまた撮影するのが現れる位にカオスな状態でした。
 映画好きの方はマナー良いように思われている様ですが、はっきり言って昔の劇場ルールを手前勝手に適用している方が多くて(一部の人なんだろうけれど)酷いものですよ、と言うのが、ここ数年の感想。若いのから年寄りまで年齢関係なくね。
 ちなみに本日は映画1000円の日でしたが、この作品は特別価格で通常でした。