『血の伯爵夫人エリザベート・バートリ』読了

桐生操 PHP研究所PHP文庫) 251ページ 552円+税
 自らの欲望のために600人近い乙女を虐殺した中世ハンガリーの伯爵夫人エリザベート・バートリの生涯を描きます。読んでいて気分が悪くなる事この上なしで、その凄惨な虐殺風景が延々記述されています。そして、一番気分が悪くなるのはエリザベートの罪が明らかになりながら、家系の名誉のためと血脈の力によって終身刑で済んでしまう点でしょうか。
 この作品は、1995年7月に新書館より刊行されたものを改題、再構成、再編集した作品です。
 2004年8月18日第1版第1刷 ISBN:4569662382