読書履歴

『ガンパレード・マーチ 九州奪還0 萩 幽霊戦線』読了

榊涼介 メディアワークス(電撃ゲーム文庫) 321ページ 600円+税 PS用ゲーム『ガンパレード・マーチ』をノベライズ化した作品にして、山口戦と九州戦の合間の話。もちろん、熊本城戦以降の話は著者による完全オリジナル展開である事は言うまでもありません。…

『魔王とひとしずくの涙 魔法の国ザンス(20)』読了

ピアズ・アンソニイ 【訳】山田順子 早川書房(ハヤカワ文庫) 570ページ 980円+税 《魔法の国ザンスシリーズ》の最新20巻(およそ9ヶ月ぶり・・・滅茶、早い!)。今回は、魔王X(A/N)thが、太陽系の魔王達に乗せられて、ザンスの地でロバ頭のドラゴンとし…

『ガンパレード・マーチ 九州奪還』(全5巻)読了

榊涼介 メディアワークス(電撃ゲーム文庫) 305+322+321+322+385ページ 1・2・3・4:600円+税、5:630円+税 PS用ゲーム『ガンパレード・マーチ』をノベライズ化した作品にして、人類側が九州を奪還するまでの物語的にも最終話。 前回までの中途半端な内容で…

『ガンパレード・マーチ 山口防衛戦』(全4巻)読了

榊涼介 メディアワークス(電撃ゲーム文庫) 321+321+322+370ページ 各590円+税 PS用ゲーム『ガンパレード・マーチ』をノベライズ化した作品 九州撤退戦を読んでから、5年(本書の刊行は2年前)が経過しておりましたけど、読み始めた途端、文庫オリジナルキ…

『ドイツ軍名将列伝 鉄十字の将官300人の肖像』読了

山崎雅弘 学習研究社(学研M文庫) 726ページ 1300円+税 第二次世界大戦で活躍したドイツ軍将官300人を、陸軍、武装親衛隊(SS)、空軍、海軍と項目立てして一人一人紹介した書。さすがに300人もいると、6ページ使われる人物から、半ページのみの人物まで取…

『名将 佐竹義宣』読了

南原幹雄 角川書店(角川文庫) 494ページ 743円+税 常陸国の戦国大名・律義者佐竹義宣の小田原参陣から秋田転封までの生涯。著者による《名将シリーズ》の一冊となるのですが、今まで取り上げられていたどの武将と比しても、あまり名将というイメージが――父…

『放送禁止映像大全』読了

天野ミチヒロ 文藝春秋(青春新書インテリジェンスシリーズ) 205ページ 750円+税 放映時、又は放映後に自粛された作品や封印された作品、放送禁止どころかソフト化すらされない作品などをテレビドラマ、特撮、アニメ、映画と幅広く取り上げた書。さすがに古…

『岳飛伝』(全5巻)読了

【編訳】田中芳樹 講談社(講談社文庫) 297+290+328+342+285ページ 1・2・5:571円+税、3:590円+税、4:619円+税 宋朝末期、金国の侵略に一生を捧げた岳飛の生涯・・・と言っても、4巻で奸臣・秦檜の罠に嵌って退場してしうまんですがね。あまりに岳飛が清…

『長野業政』読了

野口泰彦 学陽書房(人物文庫) 450ページ 880円+税 上州の戦国武将・長野業政の生涯。武田の侵攻から箕輪城を守り続けた名将・・・なんですけど、本書では、やたらと民衆の為の民衆政治を連呼して、むしろ宗教じみているのに辟易とする事もしばしばあって、…

『九州戦国史』読了

【編】細谷正充 PHP研究所(PHP文庫) 378ページ 686円+税 戦国時代の九州を舞台にした作品を6編収録したアンソロ作品・・・何気、成り上がり対名門の対決を悲喜こもごもに描いた「城井一族の殉節」(高橋直樹)と、名将立花宗茂の関ヶ原後を描いた「立花宗…

『張遼』読了

桐谷正 PHP研究所(PHP文庫) 349ページ 648円+税 呉の国では泣く子も黙る張来々・・・三国時代の魏の武将・張遼の生涯。関羽との交流を軸にして、呂布の配下から曹操の配下へと移り活躍する様を描きます。何気、曹操にもスポットを当ててはおりますがね。 …

『ローマ人の物語32、33、34 迷走する帝国』(全3巻)読了

塩野七生 新潮社(新潮文庫) 212+166+260ページ+ 32:400円+税、33:362円+税、34:438円+税 3世紀のローマ帝国が衰亡へと向かう契機ともなった軍人皇帝時代への幕開けと終焉。73年間で22人の皇帝が現れる乱立期。東洋的史観で見てしまうと皇帝と聞くと”絶…

『陰陽師 瀧夜叉姫』(上・下)読了

夢枕獏 文藝春秋(文春文庫) +418ページ 上:570円+税、下:629円+税 平安時代の陰陽師・安倍晴明の活躍を描いた《陰陽師シリーズ》のシリーズ長編。都を襲う怪異に晴明と博雅ペアが挑む物語。読んでいると”呪”をかけられるのか、つい降りる駅を乗り過ごす…

『タムール記 全6巻』読了

デイヴィッド・エディングス 【訳】宇佐川晶子 早川書房(ハヤカワ文庫)447+451+463+452+467+472ページ 1:820円+税、2・3・4・5・6:840円+税 中年の騎士スパーホークが活躍する『エレニア記』の続編。前作で神をも凌ぐ最強アイテム・ベーリオンを手に入れ…

『アンデッド』読了

福澤徹三 角川書店(角川ホラー文庫) 222ページ 514円+税 不死者に纏わる高校生連続猟奇殺人事件もの・・・ブックカバーを外して、ああ安倍吉俊さんが表紙だったから購入した小説だったか、と気付きました。 [以降、ネタバレ] (形式的には)イジメを受けた…

『高橋紹運 戦国挽歌』読了

西津弘美 学陽書房(人物文庫) 298ページ 780円+税 九州の戦国武将・高橋紹運の生涯・・・立花道雪や宗茂ではなく、宗茂の実父である紹運と言うのが第3の選択マニアックだったもので購入したのですが、既に著者の手により、道雪は刊行済(文庫版が今月刊行…

『物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで』読了

安達正勝 中央公論新社(中公新書) 342ページ 920円+税 1789年のバスチーユ襲撃から1804年のナポレオン戴冠までのフランス革命の流れを、革命に従事した人物のエピソードを交えて・・・むしろ主に記した書。ルイ16世の見直しなど非常に興味深く読み進める事…

『疑似科学入門』読了

池内了 岩波書店(岩波新書) 202ページ 700円+税 エセ科学の蔓延する社会を憂えて、それらを最新の科学から論破する・・・ってな書かと思いきや、一部は科学的ながら、ほとんどが感情的に批判・批評して抽象的なものだから、説得力にかける嫌いがありました…

『長宗我部三代記 四国制覇の夢』読了

羽生道英 PHP研究所(PHP文庫) 454ページ 800円+税 四国の戦国武将、長宗我部国親、元親、盛親の三代100年に渡る生涯。礎を築いた国親、四国統一を成し遂げた元親、全てを失った盛親・・・といった体裁ですが、既に長男信親を失った後の元親の凶行も暗雲を…

『平将門 坂東八ヶ国を制した覇王』読了

竜崎攻 PHP研究所(PHP文庫) 389ページ 686円+税 平安期、新皇を名乗って関東で朝廷に叛旗を翻した平将門の生涯。強烈な強さを感じさせる将門描写ながら、叛旗を翻すまではなし崩し的に感じで盛り上がりもなかったの残念。最後まで将門を説得しようとする貞…

『孤将』読了

金薫 【訳】蓮池薫 新潮社(新潮文庫) 440ページ 667円+税 壬申倭乱(文禄・慶長の役)で英雄として活躍した朝鮮王朝の将軍・李舜臣の後半生。訳者あとがきにも記されていますが、李舜臣をただ英雄視する作品なのかと思いきや、朝廷には不当な扱いをされる…

『飛狐外伝』(全3巻)読了

金庸 【監修】岡崎由美 【訳】安部敦子 徳間書店(徳間文庫) 418+427+462ページ 各800円+税 『雪山飛狐』の外伝的作品であり、胡斐の少年時代から『雪山』に至る(数年前?)までを描きます・・・が、『雪山』は1巻なのに、こちらは3巻と物語の内容もボリュ…

『雪山飛狐』読了

金庸 【監修】岡崎由美 【訳】林久之 徳間書店(徳間文庫) 409ページ 800円+税 明末、李自成の乱に端を発し、100年に渡って恩讐劇を繰り返していた4家の物語。金庸武侠小説にしては、珍しく一冊で完結しているのは、舞台がほぼ切立った山荘の上で行われ、そ…

『宇喜多直家』読了

高橋直樹 学陽書房(人物文庫) 381ページ 840円+税 戦国武将・宇喜多直家の半生・・・と言う事で、子供の頃からトリカブトを採取して毒殺を試みるなど、謀略の限りを尽くし、身近な者であろうとほとんど苦悩もせずに平然と暗殺する直家を、見事までに描いた…

『嶋左近』読了

山元泰生 学陽書房(人物文庫) 347ページ 840円+税 戦国武将・嶋左近の生涯。石田三成の配下となってからは有名ですが、この書籍では、松永久秀との戦いなど謎に包まれた筒井順慶下の左近に敢えてスポットを当てておりました・・・少ないですがね。 何気、…

『豊臣秀長』読了

志木沢郁 学習研究社(学研M文庫) 314ページ 629円+税 戦国時代、豊臣秀吉を補佐した実弟・豊臣秀長の生涯。秀吉の代行として様々な戦線を指揮するなど、派手な実績があるにも関わらず、何故か微妙にその生涯の知られていない日陰武将・・・せいぜい、彼が…

『幕末の明星 佐久間象山』読了

童門冬二 講談社(講談社文庫) 349ページ 733円+税 幕末の巨星・佐久間象山の生涯。松代藩という――理解者であり庇護者であった真田幸貫の存命中は良かったものの――楔に縛られながらも、国家の為に邁進する姿を、聖人君子ではなく、「おれがおれが」と周りと…

『覇王の夢』読了

津本陽 幻冬舎(幻冬舎文庫) 374ページ 648円+税 『下天は夢か』等で著名な津本版信長公記完結編・・・らしい。この著者の事だから、信長関連をまだ出しそうですがね。織田信長の生涯を、海外に馳せる”壮大な夢”という観点で、秀吉とは一味違う独自の侵略方…

『真・甲陽軍鑑 武田信玄の秘密』読了

志茂田景樹 講談社(講談社文庫) 327ページ 590円+税 戦国武将・高坂弾正忠昌信が、武田信玄の実像に絡めて自らの人生を語る作品。 『甲陽軍鑑』を高坂に語らせる内容なだけかと思っていたら、著者ならではの奇抜な発想による新解釈となっておりました。 【…

『北条綱成』読了

江宮隆之 PHP研究所(PHP文庫) 381ページ 667円+税 戦国時代、北条家中で”地黄八幡”と呼ばれ恐れられた闘将・北条綱成(”つなしげ”と読みます)の生涯。今川家臣福島正成の息子として生まれた綱成が、いかに北条一族へ入ったかは、多少創作入っているようで…